人口約3億人と世界第4位の規模を誇り、赤道をまたぐ1万以上の大小の島々と300民族を超える多民族で構成される東南アジアでも屈指の規模を持つ国で、他のASEAN諸国と同様に、順調に経済成長を遂げている国の1つです。
国としての価値観が民主主義や法の下の平等等日本と近しい事もあり、両国の関係は非常に良好と言えるでしょう。
宗教的にはイスラム教が大半を占めていますが、「建国5原則」の中で他宗教を尊重することを掲げており、仏教やヒンドゥー教、キリスト教等も公認されており、イスラム教の国の中でも穏健で寛容な宗教観を持つ国と言えるでしょう。
一般的におとなしく「まじめ」と評されますインドネシア人ですが、実際にはどうなのでしょうか? 一言で「インドネシア人」と言っても優秀な人もいればそうでない人もいます。 実習生事業を通じてインドネシア企業との付き合いや実習生を見てきた私たちが、感じたことや私たちなりの付き合い方をあげてみます。
あまり文句も言わず作業に取り掛かるので、こちらが言ったことはそのままやってくれるように感じます。
その点から「まじめ」と捉えるられる事が多いと考えられます。
私たちはベトナム人実習生も長く付き合ってまいりましたが、付き合い始めの印象は
ベトナムの人と共通する部分が多いということです。
指示を伝えればしっかりと言われた事は「まじめに」こなします。
反対に言われていないことは「やりません」。これはある程度熟練し、次に必要なことが分かっていたとしても、
指示されていない事は「やる必要がない」と考えるようです。 的確に指示を伝える事が重要になってくると言えるでしょう。
周りの人はおろか、親にも声を荒げて怒られるという経験をしたことが無い人が多いようです。
失敗したときなども、いきなり「何をやっているんだ!!」などと怒られると委縮してしまい、心を閉ざしてしまう事も…。
組合での取り組みのなかでも怒るより、なぜ?問題なのかを「しっかり説明」すれば、素直に聞き入れて反省場合が多く見られました。
日本語を学ぶ理由が「日本が好きだから」という印象を受けています。「仕事で必要だから…」という理由だけではなく、前向きに勉強し、毎日コツコツと向上してることが感じられます。この点においては他の国の実習生より一歩進んでいると見ています。
組合では技能実習におけるコミュニケーションは非常に大切で、トラブルを減らす意味でも日本語能力の向上が特に重要と捉え、取り組んでまいりました。
その中でもインドネシアの実習生達は非常に優秀と言えるでしょう。
インドネシア人実習生の受入れを成功させるためには、やはりイスラム教をある程度理解することが必要となります。
イスラム教には「六信五行」の義務があります。その五行「信仰告白・礼拝・喜捨・断食・巡礼」には義務として、1日5回の礼拝や、断食(イスラーム暦第9月に約30日間=ラマダン)そして豚肉を食べない、飲酒をしない等、さまざまな「禁忌」があります。
前述しましたが大半のインドネシア人は敬虔なイスラム教徒ですので彼、彼女達が「やりたがらない」事は宗教上「できない」事であることも多く、無理に飲酒を進める等の行為はご法度です。
とはいえ、仕事を覚える為に来日しているので業務中の「礼拝」等ができない事を承知で技能実習生としてやってきます。イスラム教の事を程度理解し、できること、できない事をしっかりと認識することが実習を成功させる上で大切となります。
イスラム教の事を先入観や偏見を持たずにしっかりと理解することができれば過剰な対応は不要です。
例えば「飲酒をしない」事は付合いが悪いと捉えるのではなく、飲酒で羽目を外すこともほとんどなく、まじめでおとなしいというよい印象と捉えられます。
また、「技能実習生」として学びに来ているという事には変りはありません。 仕事意識をしっかり持ち、勉強も真面目に行う人たちばかりですので、宗教上での無理を行わなければ、 過剰な対応は不要です。
世界的に日本人は「無宗教」とおもわれる程、宗教には無頓着な場合が多いといわれています。 しかし、イスラム教のなかでも比較的「寛容」といわれるインドネシアであっても、しっかりとした「戒律」や「禁忌」があります。一般的な日本人の宗教観からは理解しづらい面もありますが、彼、彼女たちの宗教観についてしっかりと理解していれば、無用なトラブルは発生しないと考えております。
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