カンボジアといえばどのような印象をお持ちでしょうか?
世界遺産の「アンコールワット」をイメージされると思います。
この「アンコールワット」は9世紀頃のクメール王朝における王国でヒンドゥー教の中心として、 その後16世紀頃からは仏教の中心として常にカンボジアの繁栄の中心にあり、 古くからカンボジアを象徴する建物として国旗にも描かれています。
また、日本との関係もとても深く、「アンコールワット」に1600年代に日本人が参拝した記録が残っているほどです。
そんなカンボジアは1800年代以降、長くフランスの統治下にありましたが、
第二次世界大戦頃から、インドシナ紛争や独立戦争、ベトナム戦争、内戦等
戦火に包まれる長い暗黒時代が続いていました。
しかし1991年にパリ平和協定が締結されたことにより戦争は終結を迎え平和国家としての道を歩みだしました。
日本としては、自衛隊が海外派遣先として2番目に訪れ、地雷撤去等の援助を行っているほか、 「アンコール遺跡保存修復国際調整委員会」に議長として参加するなど、様々な分野で友好的な協力を行ってきました。
また、2000年以降には「きずな橋」「つばさ橋」が日本のODAで建てられ、 カンボジアの経済発展に寄与する等、友好的な協力関係が評価され、今ではカンボジアのお札である500リエル札に2つの橋と「日の丸」が描かれています。
一般的におとなしく「まじめ」と評されるカンボジア人ですが、実際にはどうなのでしょうか? 一言で「カンボジア人」と言っても優秀な人もいればそうでない人もいます。 実習生事業を通じてカンボジア企業との付き合いや実習生を見てきた私たちが、感じたことや私たちなりの付き合い方をあげてみます。
一般的なカンボジア人は「仏教徒」で「大家族」
歴史的にも日本の影響が多くある国と考えられ、素朴で素直、そして穏やかな人が多い印象です。
年上の人に対して敬意をもって接し、年下の人には気遣いをもって接する。勤勉で気配りもできるという印象は
仏教国家で大家族で育った事から来る人間性でしょう。日本人的な感覚と非常に親和性が高い印象です
笑顔で手を合わせ、「ありがとう」と言葉で示す。
日本の風習と共通の感覚といえます(日本では「古き良き」になってしまいましたでしょうか?)
笑顔と感謝を忘す、まじめで素直に働く彼、彼女達に こちらも誠意をもって対応すれば耳の痛い事でも素直に聞いてくれるでしょう。
歴史的にも日本に対しては友好的な感情を多く「日本が好き」で日本後を習得する人が多い印象を受けています。
日本人が建てた学校も多く日本で働きたいと真剣に取り組んで勉強していることが多く感じられます。
組合では日本語能力の向上が特に重要と捉え、取り組んでまいりましたが、その中でもカンボジアの実習生達は
自ら進んで勉強し上達していると感じられます。
感覚的な部分はありますが、大きな違いを感じるのは「キャリアが大切」の捉え方です。
日本では終身雇用を基本としてのキャリア形成が中心であることもあり、企業に就職し1社で長く勤めることで
得られる経験の「深さ」を重視する傾向にあるといえます。
対象的にカンボジアの方は「やりたいこと」を中心に企業を選び「キャリア」に必要な事を「自分で」選び、 一つの会社でしっかりと経験を積むことができれば、さらに高みを目指し次の会社へ数年で転職するということは珍しくないようです。
自分で「身につけたい事」が明確に認識できていて「技能」と「経験」を身に着けるために企業で働く。「キャリア」形成に対する意気込みを感じることが多いです。
技能実習生として「技能を身につけたい」という感覚は他の国の実習生より強く感じることが多いです。
それだけに教え方や業務内容についてしっかりとサポートし、教育する対応が企業にも求められると考えています。
つまり、新たな「学び」がない職場出はモチベーションが下がってしまう事もあります。
仕事を覚える為に技能実習生としてやってきます。彼らの事をしっかりと理解し、常にキャリアアップできるように課題を与えることも、実習を成功させる上で大切となります。
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