みなさんこんにちは!ジャカルタの下村です。
こちらに来てからあっという間に1年が経過し私にとっては2度目の7月です。
最近になって、おなかを壊す回数は少し減ったように感じます。また、汗をかかない日はないものの、かく汗の量も少し減ったように感じます。体がだんだんとインドネシアに馴染んできたという事でしょうか!?
日本へ行った実習生たちも、これまで経験した事がない、冬の低い温度でもがんばれている事には感心しますが、人間の体の適応力というものはなかなかスゴイものなのかもしれませんね。
などと言っているとまたお腹を壊してしまいそうですが・・・
インドラマユ
さて今回は現地通信の13回目。インドネシアの地方都市、インドラマユについてご紹介いたします。
このインドラマユという町はジャカルタから自動車で3~3時間半。
マンゴーとバティックが少し有名なほかは特に産業は無い、(まだまだインドネシア初心者の私にはそう見えるだけなのかもしれませんが。)田舎と言って差し支えない場所です。
そんなインドラマユですが、こちらに居るとよくその名を見聞きします。
見聞きするのは主に面接時。実習生候補者の履歴書や自己紹介での出身地として、このインドラマユの名前はよく挙がります。
3名採用 候補者の倍率が3倍の9名の候補者の時、多くの場合に1人はこのインドラマユ出身者がいるような状況です。(もちろん、タイミングによってはいない場合もありますが。)
今回、このインドラマユを訪れる機会がありましたので、ご紹介したいと思います!
近くはないが近い
ベトナムでの面接時も、合格者の実家訪問 というのは重要なイベントの一つでした。実習生のご両親とのお話や、本人の生まれ育った環境を知ることはとても大切ですね。
必須ではないものの、経験された企業担当者様は 皆さま 行って良かった!という感想をくださいます。
ベトナムではハノイから約2時間の 北部のフトー県や南部のフンイェン県、約3時間のさらに南部のタインホア県などへ実家訪問した記憶があります。
とは言え、自動車で行くとなると片道3~4時間が限界ではないでしょうか?それよりも遠くなると日帰りでの行程は難しくなりますね。それはベトナムだけでなくここインドネシアでも同じです。
国土が広く、さらに島も多いインドネシアでは、基本的には実家訪問はベトナムよりも遠方になります。そもそも、スマトラ島やロンボク島など、ジャカルタのあるジャワ島ではない島からの候補者の実家訪問は現実的に難しいと言うしかない状況です。
また、インドネシアはジャカルタも地方都市も渋滞は日常茶飯事。余裕を持ったタイムスケジュールも必須となります。
そんな状況ですので、このインドラマユという場所は、近くはないものの、
「インドネシアの実習生の実家訪問で、現実的に行ける範囲では最も近い場所」
という事になります。
もちろん、インドラマユより近い場所の出身の候補者も時折いますが、稀で、候補者として面接に参加してくれる事を期待するのは少し無理があります。(参加するだけでなく、合格しなくてはなりませんからね。)
また、「インドラマユから東(ジャカルタから見てさらに遠方)も大きな町以外はだいたい似たような環境です。」という話もインドネシア人の方からよく聞きます。
その意味でも、候補者に出身者が多く、合格者になる可能性が比較的高いインドラマユはインドネシアの実習生を知るうえで今後キーとなる場所と言えるでしょう。
ということで行ってみた。
今回、とある企業様の合格者への実家訪問でこのインドラマユを訪問しましたが、ジャカルタからインドラマユ 高速道路を2時間。インドラマユ到着後、実習生のお宅まで下道を1時間。合計約3時間で到着となりました。遠方ではあれ、日曜日という事もあり非常にスムーズ!
車内から景色を撮影しましたが・・・・・・ やはり田舎ですね。
行きかう自動車やバイクは多く、活気はありますが、大きなモールや外国人向けのレストラン、インドネシア人向けのレストランチェーン店などもほとんど見つけることはできませんでした。
また、農業は盛んな様子で広大な水田を見ることができます。魚の養殖も盛んなようで生け簀も。なんでもナマズを養殖しているのだとか。
ジャカルタとは同じ国とは思えないほどの違いですが、こういった場所こそ本来のインドネシアで、実習生の生まれ育った環境として理解すべきなのでしょうね。
実家訪問
こればかりはどうがんばっても「空気感」まで言葉でお伝えすることができませんので、実家訪問の様子を詳細にお伝えする事はここでは控えますが、実習生本人も、ご家族も我々を歓迎してくださいました。
息子さんが日本へ行ってからを心配するお母さん(それは当たり前のことですね。)。特産のマンゴーをお土産として持たせてくれるお父さん。少し緊張した様子の実習生本人・・・。
きっと受入企業社長様と実習生だけでなく、ご家族とも距離感は大きく縮まったと感じます。
ご両親にとっては、これから3年間、息子さんを預けるお相手の顔が見える事、
受入企業様にとってはこれから会社で預かる若者のご両親の人柄を知ることができた事、
どちらもとても重要ですね。
訪問を終えて
ここまで記したように、実習生の面接では実家訪問も重要な要素です。ですのでもし可能なら是非行っていただきたいところです。(もちろん、その際は実習生のご両親のご都合も考えなくてはなりませんが。)実際、ベトナム時代も何度も訪問させていただきました。
そしてこの実家訪問ですが、国土が広大なインドネシアの場合、下記のような問題があり、ベトナムよりも難しいと言わざるを得ません。が、解決法もうっすらと見えた印象です。
遠すぎて現実的にはいけない場所も多い。
→なので、インドラマユ等、訪問できる距離からの合格者がいた際に、お宅に訪問させてもらう
インドラマユのように、行ける場所でも渋滞を覚悟しなくてはならない
→なので、できるだけ土日など 渋滞がひどくないタイミングで訪れる。また、出発、帰着の時間も渋滞の少ない時間帯として予定を立てる。
昼食をとる際の場所がなかなかない
→なので、道中の高速道路サービスエリアでとる、もしくは前日にパンやお別当を購入しておき、車内で食べる
などなど・・・
そしてもうひとつ。
私がこのインドネシア通信で、実習生の故郷がどんな場所なのかをお伝えする。
これも大事ですね。
今回、一度行っただけでインドラマユの全てを知ったとは思いません。
今後、何度も訪問することになり、そのたび、新しいものが見えてくるのだと思います。
初めての訪問でしたがこのインドラマユの話題は今後シリーズ化しそうな気がしますね。
実習生の故郷について知りたい方は是非ご参考にしてください。
また、実際に訪問してみたい!という方は組合担当者まで。
それでは また!