読み込み中

Vol.076 [ジャカルタ現地通信 18]ガソリン価格の謎。

みなさんこんにちは!ジャカルタの下村です。
インドネシアと日本では色々なものの値段が違うのはすでにお伝えした通り

なのですが、給与水準が違うので当然と言えば当然ですね。

ただ、そうなると反対に 日本とそう値段が違わないものは インドネシアの人にとってはかなり高額なもの、ということになります。

そして、最低賃金の高いジャカルタならまだしも、そうではない農村部となると、給与額に対してはさらに高額という事になります。

それは例えばどういったものなのか? いくつか見ていきましょう。

1:自動車/バイク

まず一つは自動車、バイク。(自動車の場合新車でだいたい200万円くらい バイクでも25万円くらいから)ただこれに関しては、日本よりも長く1台の自動車、バイクを使っているように見えます。

バイクの修理屋さんなどはジャカルタでも特に下町エリアでよく見ますがいつ見ても忙しそう。
故障しても修理して長く乗る、という習慣が浸透しているように感じます。

年季の入った商用車
特に商用車などは、かなり年季の入った車があきらかに多いです。
立往生する車は多い
しかしそのせいか路上で立ち往生する姿を見かけることは日本より多い…

こちらにいると時々とても古い車やバイクを見かけます。

乗合バスや、タイのトゥクトゥクのような3輪車などは年季が入りすぎていて原型がよくわからなくなっているような車も。

また、日本では見かけなくなって久しい2ストロークのバイクもこちらでは見ない日はありません。ただしこれは趣味的な要素が大きく維持するのは実は大変なのだとか。

いずれにしても自動車、バイクは日本よりも買い替えのサイクルはゆっくりなようで、古い車体を見る事が多いです。

2:ガソリン

そしてもう一つはガソリン価格。
こちらでは日本のように、レギュラー、ハイオク、という分け方ではなくオクタン値が表記されておりその値で分けられています。

ガソリンスタンド

日本でもよく見かけていた「シェル石油」。インドネシア資本のガソリンスタンドもあり、そちらは若干安いのだとか。しかしそのせいでガソリンスタンド内でも渋滞が…

看板に見えるスーパーがオクタン値が低く、日本でいう所のレギュラー。

価格に目をやると…

リッター14520ルピアですね。
(10000ルピア=110円なら、約160円、10000ルピア=100円(円高)でも、約145円)
下のVパワーがハイオクでリッター15600ルピア
(10000ルピア=110円なら、約170円、10000ルピアが100円(円高)でも、約156円)

日本と大差がありません・・・

ガソリンの「路上販売」?!

こちらはガソリンの路上販売。もちろん本当はダメ。でも取り締まっている姿は見たことがない。
1本600~700mlくらい(?)で12000ルピア。

少しでも水が入っていると危険なので買ったことはありませんが、
ガソリンが安くないので、みんな必要ギリギリしか給油せず、結果エンストも多発。
そうするとこういった商売も必要になる、という事でしょうか。

タクシーでも乗車時にすでに給油ランプが点灯している、なんてことも1度や2度ではありません。
(それでもエンストすることなく目的地まで届けてくれるのだからスゴい。)

(ガソリン価格がこれで)生活できるのか?

こうなると不思議になるのがこのガソリン価格で生活できるのか?という事です。

面接に参加する実習生候補者たちの現在の給与(月給)は2万円台がほとんど。
しかし彼ら、彼女らに聞くとみんな、自分のバイクを持っているという話。

インドネシアでの月給がざっくり、日本の1/10と考えれば、ガソリン価格の体感は逆に10倍。リッター1500円くらいの感覚です!

自動車に比べれば燃費も良くリッターあたりの走行距離は長いバイクですが
遊びに行くことはもちろん、通勤なんかでもかなり厳しいんじゃ…?

聞いてみた。

一度、送り出し機関のスタッフにこの質問を投げかけてみたことがあります。
「田舎は基本的に都会よりもいろんなものの値段は安いけど、ガソリンなど値段が同じものもある。
そして給与は半分以下。生活できるの?」

すると

「下村さんは(田舎で生活した経験がないから)見えないと思いますが、田舎には田舎の生活があります。意外となんとかなります。」

と言った答えが。
おお マジか。

実習生として日本に行く者や、その他の国に行く者
国内でも仕事を求めてジャカルタやバリなど都市部や観光地に出る者も少なくないインドネシアですが
実習生のご両親や年配の方など田舎で生活を続ける人だって多いはず。
そういった方が生活できているのだからこの答えは正しいものなのでしょう。

ただ、本当の意味では理解できていません。
都会より田舎の方が移動距離は長いはずだからガソリンはよりたくさん使うだろう?
や、
いくら他のものの値段が安くても、ガソリン価格分の-を帳消しにできるほどではないだろう?
そんな疑問が残ります。

私はおそらくインドネシアでの田舎の生活はできないと思うので、自分で体験して理解することも難しそう・・・(最低でもお腹を今の5倍くらいは強くしないといけませんね。)

しかしこの件は気になりますね。田舎の方々がどんな生活をしているのか・・・
一時帰国した際などに同じ質問を日本語の優秀な実習生にもしてみようと思います。

それでは また!

そういえばこのトゥクトゥクをガソリンスタンドで見たことがない。
こちらは車とバイクで給油レーンが分かれているのだけどこいつはどっちに並ぶんだろう?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です