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Vol.045 イスラムを学ぼう(ヒジャブについて2/2)

こんにちは!ジャカルタの下村です。

前回からの引き続き今回もヒジャブについてをご紹介します。
ご紹介しますというと、まるで私が紹介するようですが実際に紹介してくれるのはこれから日本へ行く実習生たち。

インドネシアのイスラムを知るうえで難しいのは世代や地域によっても考え方は変わる点。その中でも、我々が真っ先に知る必要があるのは実習生たちの考えですから、その実習生に教えてもらうのが一番ですね。

インドネシアにあり、我々に無いもの「ヒジャブ」

さて、前回は「ヒジャブとは」や「ヒジャブの種類」などを説明しましたが、

後半となる今回は、「ヒジャブの被り方」と、「ヒジャブについてのインタビュー」をお送りします。
それでは早速見ていきましょう。

ヒジャブの被り方

1.ヒジャブや留め針やチプットを準備してください。(左から ヒジャブ、留め針、チプット)

2.まず チプット を かぶってください。

3.頭に ヒジャブを おいてください。

4.ヒジャブの 右側は 左側より 長いです。

5.あごの下で 留め針で ヒジャブを 留めてください。

6.ヒジャブの 右側の 長い布を 頭の上で 留め針で 留めてください。

7.終わり、完成です。

以上が被り方です。意外とかんたん(?)にも思えますが、きっと、自分でやるときれいに被るのはなかなか難しそう…

ヒジャブについてのインタビュー

続いて、今回のヒジャブの紹介を担当してくれた、6人の実習生たちへのヒジャブについてのインタビューです。

持っている「ヒジャブ」

  • Q:みなさんは何枚くらい、ヒジャブをもっていますか?
  • A:10枚以上持っています。(全員)
  • Q:ヒジャブの値段は?みなさんが持っているものはいくらくらい?
  • A:200円から3000円くらいまで。持っているのは300円くらいのものが多いです。
  • Q:ヒジャブの素材はどんなものですか?
  • A:サテンやコットンです。パシュミナヒジャブはウールです。

「ヒジャブ」はいつから

  • Q:何歳くらいから、ヒジャブを被り始めますか?
  • A:6歳くらいから被り始めました。

(イスラム教では初潮から被り始める物だそうですが、実際にインドネシアでは6歳くらいからとのこと。6歳前後から練習として被り始めるそうです。)

かぶらないとどうなる?

  • Q:送出機関の学校ではヒジャブをつけないルールでしたがどうですか?
    ※日本での生活や実習を考慮し、ヒジャブを着用しないルールの学校もあります。
  • A:最初は辛かったです。何かが足りない、変な感じ。
  • Q:みなさん(6人)は全員ヒジャブを被りますね。では、みなさんの女性の友達の中で、ヒジャブを被らない人はいますか?10人中何人くらいが被らない?
  • A:1人~4人くらい。(人によってまちまち。しかし被る方が多いのは共通。)
  • Q:(被る)あなたたちから見て、被らない人はどう見えますか?
  • A:特に何も。被っていても、被らなくても変わりありません。

かぶっていない人について

  • Q:では、みなさんのお母さんの世代では被る人の割合は?
  • A:被らない人の方が多いです。結婚したら家から出なくなることが多く、家の中では被らないですから。
  • Q:みなさんも、家に帰ったら ヒジャブを脱ぎますか?
  • A:はい。人に会う時の礼儀なので、会わない時は脱ぎます。
  • Q:それじゃあ、日本へ行ったら、皆さんの寮へ、会社の人や組合の先生が様子を見に行くときは、「ピンポーン」の後、ヒジャブを被る時間、ちょっと待たなくてはいけないね。
  • A:はい。(笑)

原文

紹介とインタビューを終えて

以上が、実習生たちが紹介する「ヒジャブについて」です。

単に身に着けるもの、以上の大きな意味があることはもちろん、被るヒジャブも何をするかや、年代によっても変わることなど私もたいへん勉強になりました。

中でも、お母さんの世代は被る人が少ない=家から出ることが少なくなるからで、人とは会わない家の中ではかぶらないのが普通、ヒジャブは人と会う時のマナー、身だしなみの意味もある、という点は非常に参考になった気がします。

よく、日本にない何かを理解する際に、日本でいうところの●●●に似た感覚だね。
という表現をしますが、ヒジャブはヒジャブとして理解した方が良いかもしれませんね。

彼女たちも、訪日後は休日や、平日帰社後は寮に帰ったあとはヒジャブを外している事も多そうです。
我々も寮に訪問する際は「ピンポーン」の後、ヒジャブを着用する間しばし待ってあげる。といった気遣いも必要そうですね。

最後に、今回作文、インタビューに協力してくれた 送出機関カチココロの6名の実習生の皆様
作文、インタビューをより良い形に完成させることをご協力してくれたアブ先生

たいへん勉強になりました。ありがとうございました。

それでは、また!

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