読み込み中

Vol.094 [ジャカルタ現地通信 21] ジャカルタ スシ戦争

みなさん こんにちは!ジャカルタの下村です。

日本人から見た、インドネシアの印象は?

日本人にとってインドネシアはどんな国か?と、聞いてみるとどんな答えが返ってくるでしょうか。
おそらくリゾート地としてのバリや、イスラム教の国という事、赤道直下である事・・・

詳しい方なら日本の鉄道が走っている事や、首都が変わるという事を挙げられるのではないでしょうか。

また、最近は衣類やスニーカーなどメイドインインドネシアの製品も増えてきたように感じますのでそこにお気づきの方も多いかもしれませんね。

反対にインドネシア人から見た日本の印象は?

逆に、インドネシアの人にとって日本とはどういった国だと思われているのでしょうか?

実習生や送り出し機関のスタッフさん、タクシーのおっちゃん達と話しているとそれが少し見えます。
今までによく挙がった話題を出すと・・・

  • アニメやゲーム。(意外と日本でもマイナーな作品を知っている人も。)
  • 自動車とバイク。(やはり以番人気は車ではトヨタ。バイクではホンダ。)
  • ルールを良く守る。(確かにルールというものの考え方は少し違いそうです。)

少数派の意見だと

  • 日本人はしゃべらない!(タクシー運転手)
  • 日本は渋滞はないだろ!?(これもタクシー運転手。ないわけではないですね)

日本に対してはインドネシアの方は主にこういったイメージを持ってくれています。

食の分野では

インドネシアで日常的に使うものの中にも日本が関係しているものが溢れています。やはり何かしらのイメージというものは持っており、日本と聞いてもピンとこないという方は非常に少ないようです。

そして食の分野でも同様です。

ラーメンやどんぶり、うどんなどももちろん人気ですが中でも一番は今回のテーマでもあるお寿司。
先日ご紹介した夜市でもローカライズされたお寿司の屋台を見る事が出来ましたし、インドネシアや日本以外の資本の会社のスシレストランも多く見られます。

ここでも主食はお米ですし、その上イスラム教の国という事から豚の心配がない事が人気の理由かもしれませんね。

市場のスシ屋台。ごはん+何か(+のり)のフォーマットさえ守っていればスシ?
スーパーのお惣菜のスシ。ちゃんとスシになっていて驚き。

ジャカルタの日本の寿司

そんな中ですが日本から「かっぱ寿司」と「スシロー」が既に上陸済みで、現在2社ともにジャカルタでは複数の店舗が営業中です。(この他、レストラン形式ではありませんがイオンモールでも総菜の一種としてお寿司はありますね。)

かっぱ寿司はセントラルパークモール(以前ご紹介したニトリのあるモールですね。)とポンドックインダ―モールに。スシローはプリインダ―モールと、こちらもポンドックインダ―モールにお店があります。

なので ポンドックインダーモールでは直接対決のような状況と言えますね。

日本でもライバルともいえるこの2社ですがジャカルタでも同様 ガチンコ!といった状況なのでしょうか。これは気になるところですね!行ってみましょう!

ポンドックインダーモールはおそらくジャカルタでも最大のモール。2社が揃って出店というのも頷けます。

かっぱ寿司は・・・

こちらのかっぱ寿司には通常のオーダー方式以外に、日本で言う「食べ放題コース」があります。

このコースの価格は25,000ルピア(約¥2500)~30,000ルピア(約¥3000)で高額なコースでは注文できるメニューが増えます。

また、メニューにも加熱済みのスシや、サイドメニューも豊富に揃っている他「外国人が思うスシ」のようなメニューも多い印象。

そしてこちらではどうしても不足しがちな野菜のサラダも何種類かあるのが嬉しいですね。

お寿司も日本とほとんど変わらず、といった印象。少しメニュー数が少ないような気もしますがサイドメニューが豊富なので気になりません。

上記のような注文方式なので、回転レーンもありますがボックス席も。
日本でもお馴染みのメニューも。 カッパがスシの食べ方を説明していますね。
サイドメニューも非常に充実。日本の庶民的な飲み屋さんのよう

スシローは・・・

一方のスシローは日本ほぼそのまま。

こちらのオリジナルと思しきメニューも少し見られますが基本的には日本そのままといった形式です。タッチパネルから注文し、レーンに流れてくるのを待つおなじみの方式ですね。日本と大きく違うかっぱ寿司とは真逆の印象ですね。

肝心のお味は日本との違いがわからないレベル。値段は少しだけ日本より高いかもしれませんが それはやむを得ないかもしれませんね。

いなりサーモンアボガド は日本にありましたっけ?
日本からそのまま持ってきたような店内
唯一?の大きな違いは写真のように ハラール(イスラムの方向け)のしょうゆとあまだれが見える事

判定!

どちらも清潔感があり、スタッフの教育もきっちりと行われている様子です。

お味の方も日本人の私が満足なので充分といったところ。安心して食べる事ができます。

またお値段もどちらで食べても250000ルピア~300000ルピアといったところで日本よりは高くなってしまいますが同じくらいです。こういった点は引き分けですね。

ただ、「色々なメニューを食べ放題で注文できるかっぱ寿司」「日本そのままのかたちのスシロー」と
2社で戦略は全く反対のような印象を受けます。

先にご紹介したローカライズの話 https://jissyusei.jp/wpi/2024/12/10/

で言えば、
かっぱ寿司はローカライズ方向、スシローはローカライズほぼなし
といった状況ですね。

こういった点から、勝負はどちらが勝ちとも言えずの引き分け。

ただ、行くシチュエーションによってどちらに行きたいかが変わる、というもので、

  • もし、その人がお寿司が初挑戦で 口に合わなかったとしてもサイドメニューが充実していて安心。インドネシアの方といっしょに行くならかっぱ寿司
  • 日本食が恋しくなった時には日本と変わらない味がほしいので
    一人で行くならスシロー

が私の判定といったところです。

みなさんはもし行くならどちらに行ってみたいですか?
というところで 今回はこの辺で。

私イチオシはかっぱ寿司のアイスクリーム。お寿司のあとには甘いものがおいしいですね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です