読み込み中

VOL.061 実習生のリアル3 社長に実習生をチェックしてもらった-その2

みなさん、こんにちは! ジャカルタの下村です。

こちらにいてもできるだけ日本のニュースをチェックしているのですが・・・

最近(7月前半時点)多いのはやはり豪雨のニュース。何ができるわけではありませんが日本にいる実習生が心配にはなります。

などと言っていると、こちらでも大雨。乾季とは言え、全く雨がないわけではなく、しかも降るときはスコール。滝のような雨。先日の現地面接ではこの雨で街路樹が倒れ、渋滞に巻き込まれるというトラブルも。幸い、日程の変更まで必要…とはならず、無事、事なきを得ました。

雨のジャカルタ。すごい勢いで降ります。
大雨でさえなければ、雨上がりは空気がきれいになりますし、涼しくなるので歓迎なのですが・・・

「雨」について、日本側の心配事として見てしまっていた事に気付かされました・・・

また、ベトナム時代と同様、こちらにいても現地の人の方からは
「最近は異常気象が多いです・・・例年通りではないです・・・」
という話も多く聞こえてきます。(これは日本も同様かもしれませんね。)

乾季でも雨の心配は 0 ではなく 降るときは降る!

これはインドネシアでは気を付けなくてはいない事ですね。

WEB面談!

さて、今回ご紹介するのは実習生の面談についてです。

面接に合格後、実習生たちは日本へ行くまでの約6か月前後、送出機関学校で日本語の勉強と日本の生活についての勉強を続けることになります。

その間の日本語の習得状況を見るため、面談を行っていただく事が可能です。

VOL.029では、受入企業の社長さまが面接後にインドネシアに来られる機会があり対面での面談をしていただいた様子をご紹介しましたが、今回はWEBでの面談をご紹介します。

日本で勤務していた際もベトナムの送り出し機関とつなぎ同様の面談を行う事も多くありましたが、
それはここ、インドネシアでも同様です。

コロナが猛威を振るっていた際は、現地面接が難しくなり、WEBでの面接が主流になっていましたがそのおかげ(?)でWEBでの対応はベトナムでもインドネシアでもスムーズにできるようになっています。

当日、実習生たちは・・・

事前に日本側の担当者からも連絡があり、実習生たちもこの面談があるという情報は早い段階で知っていましたが、そこまで緊張はしていない様子。

社長との面談直前の実習生

勉強会でも積極的で、真剣にがんばっていた二人。学校での勉強も真面目に努力を続けていました。
面談の前に練習も兼ねて日本語でのやり取りを少ししましたが日本語能力は充分!
緊張していないのも納得です。

WEB面談、社長のチェック。

面談では学校のことや日本語について、日本へ行った後の心配など、色々な話をしましたが、通訳がなくても多くの会話が成立しました。WEB面談ではどうしても音声の問題で聞き取りづらくなってしまい、聞き取り能力がやや低く伝わってしまうのはやむを得ない問題なのですが、その分を差し引いても安心できるレベルです。

また、努力してきた事で自信を持てている事も重要です。どんなことでも自信をもってする方がうまくやれますからね。

この面談で、うまく会話ができればさらに大きな自信が生まれます。そしてまた努力しようという気持ちにも繋がります。

良い循環ですね。

社長がチェックする、以上の意味。

面接合格後、実習生が日本に来るまでの約半年、企業様と実習生の顔合わせはなかなかありません。どうしても実習生にとって、企業様は半年前に一度だけ会った人というかたちになってしまいます。
しかもその際はとても緊張しているので、ずっとおぼえているというのは無理がありますね。

入国後へつながります

ですがこの面談を行う事でお顔を思い出すことができ、繋がりがより強くなることは間違いありません。配属後の関係づくりは、よりスムーズになります。

また、今回のように努力を重ね、うまくお話することができれば、訪日後の日本語の心配の解消にも繋がります。

何より、「自分が期待されている。気にしてもらえている。」という気持ちは、必ずモチベーションに繋がります。

こういった部分は実家訪問にも通じる点ですね。

面談後の様子は

面談終了後も勉強会は続き、終了までの2回を行いましたが その際にも明らかにモチベーションが上がった様子が見えました。
二人とももともとよく手が上がる積極的な性格でしたが、さらに色々な質問をしてくれるようになりました。
また、シンプルに声が大きくなりました。これは予想外でしたが自信が持てたことによる結果かもしれませんね。非常に頼もしく感じます。

社長面談中の様子。

面談での重要ポイント

今回もそうだったのですが面談についてはいくつかのキーがあります。

1:面談のタイミング

面談のタイミングは面接後3か月目を目安にすると良いです。
送出機関入校後すぐは まだ勉強の成果は出ていない段階なのでチェックをする意味が薄くなってしまいます。
また、実習生たちが送出機関学校という新しい環境に慣れてから行う方が良さそうですね。

そして、もし、面談で課題が見つかった場合にそれを改善するために努力する時間が残されている事も重要です。
となると、日本へ行くまでの時間の中の折り返し地点である3か月目が最も良いタイミングと言えます。

また、実習で使用する道具の名前を覚えるなどの事前教育を開始するのも、このタイミングか、それより後が良いです。実習で使用する日本語も重要ですが、それもまずはある程度の日本語の習得をしてからですからね。

2:できれば面接を行った方が面談も

これは私の感覚になりますが、面談は、面接を行った方がされる方が効果が高そうです。

実習生たちに

「ああ、〇〇さん、僕を(私を)気にしてくれていたんだ、がんばらばきゃ!」

と、思ってもらいたいですからね。その際、一緒に仕事をする方に同席していただいての顔合わせも良いかもしれません。

3:「面談」なので難し目の質問もアリ

自信を持たせることも重要ですが、「もっと がんばらないと!」 と感じてもらう事も重要です。

面談ではあえて難易度が高めの日本語の質問もおりまぜ、「まだまだわからない日本語も多くある」という事を教えるのも重要です。

そして、こういった質問は、日本語がわからなかった場合に、きちんと「わかりません。教えてください。」と伝えることができるかを確認することにもなります。
実習生にとって、わからない時にわからないと伝える事 は、非常に重要ですからね。
これは私も勉強会全体を通して教えていることです。
面談では2,3 答えられない前提の質問をするのもおススメです。

今回は以上となります。
WEB面談をご希望の企業様は組合担当者まで!
(私は実習生たちと現地から参加いたします!)

最後に

WEB面談を行ってくださいました
株式会社T S社長
対応してくださいました
送出機関 ぺルカサ様
実習生
Aくん Bくん
ありがとうございました!

それではまた!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です