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Vol.041 インドネシア実習生のリアル2

みなさん、こんにちは!ジャカルタの下村です。

もう一つの渋滞?!

こちらで困る事は意外と少ないのですが、PCやスマホの電波が良くない!というのはなかなか解決されない悩みの一つです。
これはどうやら「電波が悪い」ということではなく、電波が「不安定」なようです。

「電波状況が良いはずなのになかなかメールが受信できない」はあるあるなのです。
夜中など、ネットを使用している人が少ない環境ではサクサク動くきます。
これは同時接続人数が多すぎるということが原因ではないかと予想しています。

もしそうなら、道路だけでなくネット上でも渋滞が発生しているという事になりますね。

面接や視察でジャカルタを訪れる場合、ホテルなどではほぼ問題ないと思われますが、
移動中などWi-Fiがない環境下ではこの「もう一つの渋滞」にハマる事もあるのでご注意を。

「実習生のリアル」第2回をお送りします

さて、今回はインドネシア実習生のリアルの2回目をお送りいたします。

インドネシアの実習生(と、その候補者)の置かれた環境を知ることで、面接の際により、受入企業様に合った候補者を採用する材料にしてもらえれば…というこの企画。
今回は他国と違う、注意すべき点を2点ご紹介いたします。

1 地方の日本語学校 という存在

基本的にヤマトデータベースが提携するインドネシアの送出機関様は、地方の日本語学校と提携して候補者を選抜しています。

これは他の組合、送出機関で面接をする場合でもおそらく同じ状況が多いのではないでしょうか。

聞いた話によるとベトナムも以前は(と言っても10年近く前か?)このような方式だったとか。

「どれくらい」学習してきたか?

ここで注意が必要なのが、地方の学校で

  • どれくらい日本語の学習をしていたのか?
  • どのような形で勉強していたのか?

これまでの面接でもよくこの質問をしてきたのですが、候補者が勉強した期間の平均は「3か月」。
ただ、この学校での環境も、

  • 生活上、仕事を辞めることはできず、毎日仕事の後、数時間この学校で勉強した者
  • 仕事をやめて、日本行き一本にしぼって1日みっちりと勉強した者
  • 日本行き一本にしぼった者
    • 学校が実家から遠く、学校で寮生活をしていた者
    • 実家から学校に通っていた者

と、様々である様子です。面接の際に、すでに簡単な日本語での受け答えができる候補者もおり、企業様に驚いていただけることも時折あります。

ただし、それがどれくらいの勉強時間そしてのど様な環境で身についたものなのか?を聞く事で、日本語の能力と日本行きにかける熱意を測る事ができます。

集団生活の経験

また、学校で寮生活をしていた経験は日本へ行ってからの集団生活において非常に重要です。
もともと、集団生活の経験があるものも少なくないのですが、
それがない場合、この日本語学校での集団生活の経験の有無は重要です。
結局のところ、面接合格後は送出機関で集団生活になるのですが、
それでも集団生活の経験は多いにこしたことはありません。

2インドネシアの戸籍と履歴書上の家族構成

インドネシアの場合、候補者の「履歴書」の家族構成は「戸籍謄本(にあたる物)」を元に作成されます。

戸籍上では「一人っ子」しかし兄弟が?!

結婚した方は戸籍から外れるのです。つまり、履歴書上では一人っ子に見えても、尋ねてみると、

「(結婚したので戸籍からはもう外れていますが)お姉さんが2人います。」

というようなことも。

ないことを祈りたいところですが、実習期間中にご両親に不測の事態などのトラブルがおこってしまった場合など、対応できる家族、親類が近くにいるかも重要です。

本人にとって安心して日本に行ける状況なのか?を確認する意味でも、一人っ子に見える候補者には是非質問していただきたいポイントです。

とある地方の学校の教室。
とある地方の学校の教室。 なまむぎ なまごめ なまたまご

いかがだったでしょうか。

面接を重ねれば重ねるほど、実習生候補者の置かれた立場や考え方、背景は様々と強く感じさせられます。しかし、なかにはそれをうまく伝えられない者もいます。

そんな候補者をできるだけ減らし、どんな候補者からも本来の姿を引き出す、というのは簡単ではありませんが、この 実習生のリアル シリーズが、候補者の本来の姿を引き出すヒントになればと思う次第であります。

まだまだネタはありますが今回はこのへんで。

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