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Vol.008 地方の学校へ行ってきた その1

1.地方の学校とは

インドネシアでは他の国と同様、企業様からいただいた募集依頼は組合を通じて送り出し機関に送ることになります。
しかし、そこから先が他の国と違い、
こちらでは送出機関は提携している地方の日本語学校から候補者をつのる形式をとっています。
この地方の日本語学校はインドネシア各地にあるようですが多くはジャワ島(ジャカルタのある島)でここから2~3か月日本語を勉強している候補者が面接に推薦されることになります。
ヤマトデータベースでは現在インドネシアで提携している送り出し機関は3社ありますが、その3社全てが、上記の募集方式をとっています。

ちなみに、「送出し機関」も「日本語学校」もインドネシア語での法人格は同じ「LPK」と呼ばれます。
送り出し機関は組合、受入企業とリンクがあり、面接、合格後の教育、書類の作成等行うのに対し、
地方の学校は候基礎の日本語学習を行い、送り出し機関の面接に推薦する、という 日本語講習から場合によっては募集や面接 等を担当することが多いです。

(LPKとは、適正評価機関 (Lembaga Penilaian Kesesuaian) のことで、適正評価を実施する機関です。国家認定委員会よって認定されます。 適正評価機関は、試験、認証、および検査等の適正評価を行う機関です。)

今回、1つの送り出し機関から、その地方の学校への視察のお誘いがありましたのでいってまいりました。

2.今回訪問する学校はロンボク島

地方の学校はたくさんあり、もちろんジャワ島、スマトラ島にもあります。
今回訪問することになった学校の所在地はロンボク島。

ジャカルタのあるジャワ島からバリ島をはさんで次の島がロンボク島です。
今回 ジャカルタ → バリ は飛行機 バリ → ロンボク島はフェリーで向かうことになります。なぜ、バリではなくわざわざより遠方のロンボク島??

という疑問もわきましたが後に納得の答えがみつかります。
ちなみに、ヤマトでの入国配属第一号の2人のうち1人はこのロンボク島からの候補者です。
今回はその第一号のふるさとと通っていた学校を訪ねることになりました。

2-1.まずはバリへ

ジャカルタ スカルノハッタ空港から約2時間 まずはバリ島へ。
早朝の便だったので空港への渋滞はなし。が、飛行機は遅延。

● 飛行機は1列6席の小型機 もう慣れたけどけっこう揺れる。

バリへの到着は昼頃になりました。ロンボク島へは翌朝6時のフェリーです。
この日は少しだけ観光をすることに。そこで見えてきたのは他の場所とバリ島の違い。

ブタがいる!!

● どう見てもこれから食卓に向かう未来しか見えない。

イヌもいる!!


バリ島はヒンズー教徒の多い地域で、同じインドネシアでも他の場所との違いはとても大きいようです。同行したイスラム教徒の送り出し機関スタッフも食事の際には豚肉が入ってないか少し心配そう。

※イスラム教徒は豚肉がタブーですが、ヒンズー教徒は牛肉がタブー。食生活は正反対です。

また、犬もイスラム教ではあまり好まれないのだとか。ジャカルタには野良猫はあふれかえっていますが犬は飼い主がいるペットとしての犬を月に1度見るくらい。野良犬はまだ見たことはありません。

おそらくこの差が、バリ島の地方の学校を使用していない理由だと思われます。

バリ島以外からも時折イスラム教徒以外の候補者が面接に参加することはありますが、それでも大半はイスラム教徒の候補者。

この状況にあえてヒンズー教徒の候補者をたくさん送り込むことはしない。

というのがこの送り出し機関の方針だと推測します。

(送り出し機関によって方針は様々です。あくまで1送り出し機関の場合、そして予想です。)

長くなってしまったので 今回は ここまで。

その2 に 続きます。

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