みなさん、こんにちは!ジャカルタの下村です。
先日もお伝えしたように、インドネシアではラマダンが始まりました。
VOL.034 インドネシアのラマダンとは – インドネシア通信 (jissyusei.jp)
当初3月10日から開始されるとのアナウンスがありましたが、
正式には「12日」から。
これはインドネシア政府の担当部署が
月の位置を観測し、より正確に開始日を決めるという方式の為で
「10日」というのはあくまで目安なんだとか。
これに限らずインドネシアでは今後の予定が決まるのがぎりぎり直前であることが多いような気もします。
お国柄ですかね。
ラマダンの終了はズレることはなく4月の9日。
その後はレバランとなり、インドネシア全体がお休みに入ります。
(レバラン:ラマダンが終わったことを盛大に祝うイスラム教の大切な宗教祭日)
私も今回、初めての経験です。さっそくラマダン中のインドネシアがどうなっているかを見てみましょう。
1 ラマダン直前のジャカルタ
ラマダン開始直前となる3月10日11日は、ジャカルタの人の流れが大きく変わります。
これは「ラマダン開始日12日前後を連休とする企業が多いため」です。
通常の連休前は地方からジャカルタに働きに来ている方の「帰省ラッシュ」があり、大渋滞になるのですが、ラマダン前のこの時期はいつもにも増しての大渋滞です。
普段の連休では地方出身者の全ての方が帰省するわけではないのですが、ラマダンではより多くの方が帰省するからだと思います。
ジャカルタ在住の方や帰省をしない方も、ラマダン前の最後の食事や買い出しに動くようで、ショッピングモールも激混み。
11日になると帰省や買い出しも落ち着き、逆に「ここは本当にジャカルタ?」と思うほど交通量は少なくなります。
どちらも目的地までの移動時間を読むことが非常に難しくなります。
2 ラマダンが始まると・・・
ラマダン開始の12日以降は、地方出身の方も連休の帰省から戻り、普段のジャカルタの交通量に戻ります。
しかし、その流れは大きく違い、日中食事も水分も取れないラマダン中は、会社側も配慮をするようで、いつもより退勤時間を早める対応をしてくれる事も多いそうです。
これによると、普段は渋滞のピークは5時半~6時半ですがラマダン中は4時半~5時頃と、1時間程度前倒しになっているように感じます。
また、おそらく普段よりも残業をする方も少ないのか、5時半~6時半の渋滞が普段より激しくなります。
この時間帯に帰宅する人が集中しているようです。
3 実習生たちは・・・
面接に合格し送り出し機関で勉強中の実習生たちは、もちろんこの期間も送り出し機関学校で日本語の勉強をしています。
しかしほとんど全員が学校内で断食をしています。
私の勉強会は、送り出し機関の日本語の授業が終わった後に行っているので、夕方から開始することが多いのですが、その勉強会中にも断食の影響が。
(腕時計を確認して)「先生、水を飲んでもいいですか?」
そっか。断食中だったよね。飲んで飲んで!
みんな、飲み物、食べ物を準備していました。手慣れてる・・・!
断食中は毎日、日没時間を正確にチェックし、その時間になると飲食が解禁になる模様です。
4 我々非イスラム教徒は
日中の飲食をしないのがラマダンですが、正直、肩透かしなくらい、ショッピングモールや他の色々な場所でも普段通り飲食店は営業しています。
スターバックスでもヒジャブを着用した女性(イスラム教徒の方)がコーヒーを飲んでる・・・。
むしろ、屋台は普段よりも多目でお祭りのよう。
私の信頼するA先生に聞くと「食べてはいけないけど、売るのはOK。日没後、すぐに食べられるように普段よりも売れるかも。」との話。
さすがに勉強会中、我慢している実習生の前で水を飲んだりはできませんが、生活自体は普段と変わりなくできそうではあります。
5 この時期の面接は
まだ、私もラマダン時期のインドネシアの全てを理解はできていませんが、渋滞がひどくなる事は間違いありません。
また、移動時間が読めない事が多くあります。
生活も普段より夕食が遅くなるためラマダン中は実は少し眠いという話も。
この時期の面接は候補者も本来の力を発揮できない なんてこともあるかもしれませんね。
レバランに入るとできませんが、ラマダン中も面接は可能です。
ただよほどの事情がない限りこのタイミングの面接は避けた方が良いかもしれませんね。
「ラマダン」が終われば「レバラン」
それでは また!
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