Vol.099サッカーの話（その2渋滞と未完成と）

みなさんこんにちは！　奈良の下村です。

日本に居てありがたい事はたくさんありますが　何といっても一番はバスタブ。これはベトナム時代も同じでしたがやはりゆっくりと湯船に浸かれるというのは我々日本人には代えがたい要素ですね。

尤も、ベトナムにしろインドネシアにしろ、基本的には日本よりも温暖な国なのでそちらではシャワーでも充分ではあるので　メンタル的な意味合いが大きいのだとは思いますが・・・

続・サッカーの話

さて、今回はVol.９７に続きサッカーの話題です。

前回主にインドネシアの「人」に焦点を当て、サッカーの話題をしました。
今回はインドネシアの　「国」に焦点を当ててサッカーの話を続けたいと思います。

と、言うのも前回の日本対インドネシア戦に違和感と言うか疑問点があったからです。

それは開催場所。前回の日本対インドネシア戦の場所は「ゲロラブンカルノスタジアム」。

このスタジアム自体建造は１９６２年。新しくはないものの２０１６年に改装も行われ、近代的なスタジアムであることは間違いないのです…。

が場所が良くありません。と、いうより良すぎる、という方が正しいのかもしれませんね。

「ブンカルノスタジアム」の立地はジャカルタの中心地の中の中心地！

有名なホテルやショッピングモールも多く、こういったイベントがなくとも渋滞が避けられない場所です。（Xで見てみても試合当日はやはりひどい渋滞はあったようです。さもありなん。）

そして、そういった状況はインドネシア側も重々承知しているからこその、

北部に新たなスタジアム「JIS（ジャカルタインターナショナルスタジアム）」を建設したのではなかったの？という話です。

こういった国際マッチでは、混雑が０とまではならないとは思います。しかし、渋滞問題を考えるとどう考えても「JIS開催」とした方が良かったのでは？と思ってしまいます。（ワールドカップであればなおさら）

また、同グループの他の試合も開催場所を見てみてもインドネシアホームの試合で、やはりこちらは使われません。新しく立派なスタジアムが完成しているのにどうして？？

などと思っと色々と調べていると意外な事実が！
なんとこの「JIS」国際試合を行うための基準を満たしていない？！ようです。

スタジアムは立派に完成しています。しかし、そこに続く道路は狭かったり、駐車場が狭すぎたり…。

と機能できていない状況で、以前開催された大きなコンサートでは大変な事態になってしまったのだとか。

確かに高速道路から眺めるだけで近くを歩いたことはなかったのですがそんなことになっていたのか・・・画竜点睛を欠くどころか顔ごと欠けている感じ。

せっかくの新しいスタジアムにふさわしい大舞台がととのったのにこれはちょっと残念すぎですね。

使いたくても使えない状況だったという事のようです。

ジャカルタ駐在時は何度も見ており、見るたびにインドネシアという国のパワー、というかこれからの発展を期待できる象徴のように感じていたので、この事実には少しがっかりです。

何故途中で誰も気づかなかったのか・・・もし私がインドネシア人で日本からのお客様をお迎えするなら自虐ネタの一つとして使えるのですがさすがに日本人の私がインドネシアでこの件についていじるのは気が引けますね。

前回に続いて今回も、このサッカーについての話題はややネガティブな内容になってしまったように思います。

サッカーを通して見えてくるのは若くパワーはあるものの、全てが上手くいっているわけではなく課題も多い、という事でしょうか。

とは言え日本が初めてワールドカップに出場できたのは1998年。

対してインドネシアは（オランダ領東インド時代に1938年に出場したのを除けば）最終予選に進出したのは今回が「初」。

日本と比べると足りない部分が多いのもやむを得ないことですし、最初から全てが上手くいく　とはならないのも仕方ない事なのかもしれませんね。

ただ、サポーターや帰化政策、あるのに使えないスタジアムなど調べるほどに面白いチームであることはまちがいありません。少なくとも今後も継続して注目していこう！という気持ちにはなりました。

がんばれ！インドネシア代表！！