みなさん、こんにちは。ジャカルタの下村です。
先日の一時帰国は8月の頭から中旬までの約2週間の日程での帰国でした。
その際の出来事はこちらをご覧ください。
日本の季節の移ろいは早い
そちらの記事には書いていない事ですが、日本の季節というのは、インドネシアに比べてやはり変化が激しい、早いと感じます。
もちろんインドネシアにも季節はあります。四季ではなく雨季と乾季だけではありますが、
それでも季節の変わり目などで、風が強くなったり虫が鳴いたりと小さな変化はありますね。
寒暖差が激しい…
ただ、やはり日本の季節の変化というのはインドネシアよりも激しい、早いということは間違いありません。最低気温も最高気温もどちらもインドネシアよりも低く、高い。そして昼と朝夜の寒暖差はインドネシアよりも大きく、季節の進行もとても早いです。
若く体力があるインドネシアの実習生ですが、それでも彼らにとって日本の環境は過酷なのは間違いありません。
意外と暑い!熱中症対策は必須
そして、その中でも最も注意が必要な事は熱中症対策かもしれません。
これは一時帰国の際のお話としても書きましたが、
- 重症になってしまうと取り返しがつかない。
- 35℃以上というのは実習生たちが経験したことがない場合が多い。
- インドネシアは暑い国なので実習生は暑さに強いだろう、という日本側の勘違い
こういった点から、冬の日本のインフルエンザやコロナへの感染などよりも危険性が高いと考えられます。(もちろんそちらも危険であることにかわりはありませんが。)なので、勉強会ではこの点についてもしっかりと学んでもらっています。
日本との気候の違いも教えています
今回はどのように教えているか?をご紹介します。
自分の体の事はかんたんに言えるようになろう
熱中症だけでなく、日本で体調を崩したり、病気、ケガになる実習生は少なくありません。
短くても3年は日本で実習生活を続けることになるのでそれは変な事ではありませんね。そうなった際のためにかんたんな日本語で伝えられるようにならなくてはなりません。
もちろん、組合の通訳担当者もサポートしますが、実習中、急に だったり、夜中、寮でといった場合のため、これはことも大切な事です。
まずは体の部位。
頭、目、腕、足などなど。
そして、痛い、痒い、ガンガンする、ジンジンする といったような「どうなっているか」。
また、骨折、風邪、炎症、インフルエンザなど よくある病気も学んでもらいます。
熱中症 もこの中の一つですね。
熱中症で大事なことは4つ!
4つの大事な事。熱中症にならない為に大切な事は
- 1 食べる
- 2 飲む
- 3 寝る
ですね。リストにする意味がないくらいにシンプルですが、もちろんこれだけではありません。
1.食べる
食べると言っても、熱中症になるような35℃を超えるような日が続くと食欲がわかなくなるよ・・・でも、そんな時でも食べないといけない。熱くない食べ物や、ゼリーやフルーツなんかでも。
とにかく食べないというのが良くないので、何かは食べるようにしよう。
2.飲む
飲むと言っても、何を飲むかも大切だよ。
コーヒーやお茶は利尿作用があるから、実はよくないんだよ。
水やスポーツドリンクを飲むようにしよう。
3.寝る
寝るのも、最低7時間は寝るようにしよう。
夜遅くまでスマホでSNSやゲームをやってちゃダメだよ。
(だいたいこの話をすると実習生の中の何人かはニヤリとします。心当たりがあるのか!?)
4.そしてもうひとつの大事なことが、
熱中症かな?と思ったら、必ず日本人の人に報告する事!
これも大切ですね。労働事故は職種も、国籍も関係なく防がなくてはなりません。
見え見えの嘘でもない限り、報告を受けた日本人の人も、「ダメ!実習を続けなさい!」
とは言いません。必ず休んでいいよ。と言ってくれるよ。と教えています。
ただ、その報告先は必ず日本人であること。
同じ実習生の誰かに言って、勝手に休んだりするとよくないよ。とも教えています。
やはり経験が豊富な指導員の方に報告することで、もし重症の疑いがある場合など
適切な判断をしてもらえますからね。
そして、休むことはOKだけど、休んでいる時間分はお給料は出ない。当たり前ですね。
そうなると困るのは結局自分だから、そうならないため、1、2,3も大事だね。
こういった教え方をしています。
実習生達には色々な目標を持ってチャレンジしてもらいたいですが、
最も基本となる事は、「まずは無事に3年を完了する。」という事だと思います。
そのためにもこういった勉強も重要ですね。
それではまた!