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Vol.056 実習生とパスタを食べよう

みなさんこんにちは!
ジャカルタの下村です。

実は先日までのラマダン~レバラン(3月中旬~4月中旬)の期間を利用し一時帰国をしてきました。
ラマダン開始からしばらくはこちらで仕事を続けていたのですが、普段よりもひどいラマダン時期の渋滞を経験すると、このタイミングでの一時帰国は正解だったのではないかと思います。

SNSなどを見ても、インドネシア駐在はやはりこのタイミングで一時帰国をする人が多い様子です。

さもありなん。

戻ったら早速仕事だよ!勉強会だよ

戻ってからの最初の仕事はおなじみ実習生への勉強会です。

今回ご紹介するのはパスタを作る実習生たちだけのグループなのですが、今までの勉強会の中で何気なく聞いた

「そういえば、みんな パスタは たべたこと ある?」
に対して 全員が
「ないです・・・」

彼らの故郷は中部ジャワ インドラマユ。ジャカルタのような大都市ではありません。
お店自体がないのか、お店はあるけど、なかなかなじみがないのか・・・

いずれにせよ、これからの実習で自分たちが作る物を知ることは非常に大切です。

j実習の専門的な事になると、私に教えるすべはありませんが、食品加工関係の職種になると、
教えることはできない私でもこういった形で知る機会を作ることはできます。

ということで通常8回の勉強会の後、「パスタを食べてみる」という
9回目の追加の勉強会が決まりました。

ここまではラマダンが始まる前の話で、
「ラマダン、レバランが終わって、先生(下村)がインドネシアに戻ったらやろうね。」
と、話していましたが、彼ら、彼女らは楽しみにしてくれていたようです。

インドネシアでフードデリバリーは超簡単

タクシー、バイクタクシー、フードデリバリーは「グラブ」という会社のアプリが非常に便利です。

同じ事業内容でゴジェックという会社もあり、インドネシア生活の達人は使い分けて安く抑えているそうですが…私と言えば…いいえ、まだまだです。日本語に対応しているグラブ一択。

今回はこのアプリでパスタを注文しました。

実習生たちが選んだのは・・・

おそらく、彼らがなじみがない理由の一つは値段。インドネシアには安くて美味しいものがたくさんありますので自然なことです。

食べたいパスタを選んでね。とスマホを渡したのですが、なんと7人全員が同じボロネーゼを選びました。

こちらでも色々な種類のパスタがあるのですが、初めて食べる物だから(と、おそらく残すのは良くないというイスラムの教えから?)か、手堅い選択ですね。

こうなると私も、同席してくれた送出機関の先生も同じボロネーゼ。

届くまでは・・・

9人前となると届くまで1時間近くかかるので、その間は日本の生活での色々なアドバイス。

実習生たちにとって心配なのは気候や災害。特にインドネシアでも日本の地震はかなり有名なようです。幸い、彼らの行先は日本でも地震は少ない場所。そのかわり冬は雪が多くその対策が必要です。

そうは言っても 少なければ数回しか使わないもの、また、インドネシアに帰った後はなかなか使う機会がないであろう冬物の衣服はあまり高い物を買うのももったいないかもしれないね。

と話すとみんな真剣に聞いてくれていました。日本語や実習ももちろん大切ですが節約も意外と大事な事ですね。

普段はホワイトボードを背に、机に向かう彼らに指導しています。
今回だけは机もホワイトボードもなく車座。一気に距離が近くなった気がします。

いただきます!

届いたら早速みんなで

「いただきます!」「ごちそうさまでした!」と

セットで言うだけでまた、次も誘ってもらえる最強の言葉。かんじんのお味は…

………。

思ったよりもちゃんとしている…。まあまあ おいしい。
(でも、この実習生たちが配属される会社で以前いただいたパスタの方が何倍もおいしい。
配属の後 食べてみたらきっとみんなびっくりするだろうなあ…)

これで まあまあおいしい。上に見えるサンバル付きなところが これぞ インドネシア。
セットで注文したはずのフォークが入ってなかったのも これぞ インドネシア。

お味の方は・・・

実習生たちに感想を聞いてみると

「おいしいです・・。」

声の大きさ、トーンから察するにまあまあといったところでしょうか。私と同じ感想ですね。ある意味 正しいです(?)。それよりも 初めて食べる物を完食できたのですから大したものです。
でも安心してね。あなたたちがこれから作るパスタはきっともっとおいしいよ!

勉強会を終えて

このような 机に向かういつもの形ではない勉強会ではより、実習生たちの性格や素顔が見えます。
例えば女子の中には、パスタを待つ間、ふきんを用意してくれる者がいましたし、男性チーム、女性チーム、それぞれのリーダーの2人は スプーン、フォークが入っていないとわかるとすぐに準備をしてくれました。普段はあまり表情を変えない男の子も笑顔が見えました。

これまで4か月いっしょに勉強をしてきただけあって チームワークはばっちりです。
これならきっと、日本へ行ってからの3年間もだいじょうぶ!

こういった機会は今後も増やして行きたい!と改めて思わされる出来事でした。

最後に ご協力いただきました
送出機関P様、及び 通訳担当エカさん
インドネシア通信での紹介をご許可くださった
受入企業 A社 S工場長
実習生の 7人(特に、むしろ使ってくれ!と言ってくれたKくん!)
ありがとうございました!

それでは また!

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