みなさんこんにちは!ジャカルタの下村です。
前回、現地通信の第一回目では渋滞の件をお話ししました。
今回第二回目では何を書こうか?と悩む必要はありませんでした。
インドネシア、ジャカルタの現地特有の問題としては、しばしば
地盤沈下
首都移転
などが取り上げられますが、現地で生活する上では上記の問題を実感することは実は少ないです。
首都移転が実現しても政府の関係者の方が移動しても経済の中心は依然ジャカルタから変わらないと思います。
現地で生活するうえでそれよりも重要な事はゴミ問題です。
インドネシアでは海外からのゴミの受入れと処分を行っているということで、なんと日本のゴミもインドネシアへ渡っているという話が。
ジャカルタに隣接するブカシという町の送り出し機関では屋上からはゴミの山が見えるという話も。
ただ、今回はあくまでインドネシア国内でのゴミ問題についてのお話です。
1インドネシアには分別はない
インドネシアには分別はありません。暑いので水やジュースをよく飲みますが、ペットボトルも缶もその他のゴミも分けて捨てることはありません。
送り出し機関学校ではこの点もきちんと教えてくれていますが、日本へ行く予定のない一般の方々は分別はしていません。私も少し不安になりつつも仕方なく分別することなくゴミを捨てています。
動画にあるように分別は集積場に集められた後、行われているのでしょうか。
2ポイ捨ては多い
写真はある送り出し機関への行き道での様子です。
水路のゴミ掃除をしています。月に何度か定期的に行われており、数度、同じ光景を目にしていますが毎回ゴミは減っている様子はありません…集められたゴミはトラックで運ばれていきます。上のリンク動画のような大きな集積場に運ばれていくのでしょうか。
3街中にゴミ集積場がある
これもある送り出し機関への行き道での写真です。
夜になると屋台が並ぶような街中の比較的にぎやかな場所のすぐそばにこのような場所があります。
また、ここだけでなくジャカルタの色々な場所でこのようなゴミの集積場があります。
写真のリアカーで集められたゴミがこの場所に集められ、大きなトラックで運ばれていきます。こちらも水路のゴミと同じように大きな集積場に運ばれていくのかもしれません。
バイクで通る際はもちろんマスクをしていますがさらに息を止めています。
ここでゴミの回収の仕事をしている人を時折見ますが本当に尊敬できます。
4考えさせられる事
ジャカルタで生活していて感じるのは
色々な点で日本以上、大阪や東京以上かも?
と思わされるところがたくさんあるにもかかわらず、
このゴミの問題だけは時代が止まったまま…ということです。
正直に言えば、ポイ捨てしない事やゴミの分別はそこまで難しい事ではないと思います。
特にペットボトルだけでも分別できれば大きな違いになると思います。
それはこれからのインドネシアの課題だと思います。
そして私たち日本、日本人ができることは 例えばゴミ処理施設の建造支援と
それを運営できる人材の教育ではないかと思います。
現在そのような分野はありませんが、
それを技能実習生の制度で担うことができれば素晴らしいと思います。
インドネシアだけでなく色々な国で必要とされる分野ではないでしょうか?
5最後に
面接や視察でジャカルタを訪問されるお客様が、今回紹介したような場面に真正面から遭遇することはあまりないと思います。
ただ、候補者の面接の際の話題や、ジャカルタ滞在中、移動中に偶然、ということは十分あり得ますので予備知識として知っておいていただいて損はないかと思います。
それでは、また!